診療時間表

治療例

治療例 CASES

猫の外傷

2026年2月12日(木)

※実際の症例が出ます。苦手な方はご遠慮ください

 

【症例紹介】

14歳、雑種猫、女の子

普段から外に出ることがあり右前肢を痛がる様子があったため、ご来院されました。

右前肢には熱感と腫れがあり、毛を剃ると傷があり、膿が出ているのが確認できました。

 

〈受診1日目〉

 

発熱と元気食欲の低下。体温40.2℃

赤矢印:膿

青矢印:傷口

 

猫同士の喧嘩や蛇による咬み傷、木など尖った部分で傷つけた可能性もあります。外でのできごとなので何が起きたのかは本猫さんにしか、分かりません。

傷口周囲の肌は赤黒く変色し、膿を調べると大量の菌が出ていました。

黒丸:菌(球菌、桿菌)

 

【治療】

膿を出すために人為的に切った傷口から膿を出し、こまめな洗浄を行います。また菌にあった抗菌薬の内服が必要となります。

 

〈受診8日目〉

 

元気・食欲共に100%あり。体温38.4℃

傷口からは、傷の治癒に必要な滲出液が出ていました。

赤矢印:滲出液

青矢印:傷口

 

〈受診21日目〉

 

元気食欲はあるが、発熱あり。体温39.6℃

2週間ほど治療期間が空いたことで、その間に傷口が塞がり大量の膿が溜まってしまいました。

赤丸:勢いよく出てくる膿

画面のほぼ全てを菌が埋め尽くしています。

 

〈受診1ヶ月〉

 

元気・食欲共に100%あり。体温38.3℃

通院を頑張っていただいたことで、皮膚の赤黒さも無くなり少量の滲出液がでるだけになりました。

新たな怪我をしないためにも、飼い主様には外に出さないことを徹底していただいています。

 

【まとめ】

小さな傷口であっても油断は禁物です。感染が制御できなくなると、敗血症や皮膚の脱落を起こすこともあります。菌に合った抗菌薬を選び、適切な傷の消毒と洗浄を行うことが重要です。

 

猫ちゃんを外に出すことは喧嘩、事故などの危険を伴います。完全室内飼育を心がけましょう。

 

 

獣医師 小川姫奈